アイドル批評空間

アイドルについて書くときがあります

雑記

幽霊に憑かれた古典主義のオタク

画家はいつの時代もエゴイストである。 昔の宗教画だって、結局宗教を大義名分にして、自分の描きたいものを描いていただけだった。 ミケランジェロは光り輝く肉体を、ラファエロは美しく理想の女性像を、そして、レオナルド・ダ・ヴィンチは“人間„という存…

ドッツ関連の記事、全部自分で振り返っていく③(2018・2019年編)

【2018年1月1日】 2018年は、元日から早速の更新。東浩紀『存在論的、郵便的』の議論を踏まえてドッツのコンセプトを展開させ、「この私」に常に取り憑く幽霊としての・ちゃんのありかたを論じました。内容的には割とヘビーなほうだとおもいます。あと、タイ…

ドッツ関連の記事、全部自分で振り返っていく②(2017年編)

【2017年2月24日】 2017年2月4日、大阪大学豊中キャンパスにてついにドッツを初観測。ただし運営の講義がメインだったので、パフォーマンスは2~3曲だった気がします。そしてこの講義を聞いたことで、ドッツのコンセプトに対する警戒感が消え、完全な古村ガチ…

ドッツ関連の記事、全部自分で振り返っていく①(2016年編)

【2016年9月8日】 ドッツのお披露目から4日後、一番最初にドッツについて書いた記事がこれ。コンセプトがあまりに魅力的だったので、逆に「簡単には騙されないぞ!」と、警戒心を全開にして書いているさまが文章から伝わってきます。でも最後には当分動向を…

Tokyo in Picture、時代に逆行するアートとしての

絵画のように生まれ、映画みたいに生きた、まるで彼女は、彼女の生き写しだ。 (「Tokyo in Picture」フライヤー) 君に出会ったーー取り返しようのないくらい。 幻でもなく、間違いでもなく、たしかに。 ……… 求めてるのはハートだけ。 差し出せるのはアート…

ドッツ5thワンマン「Tokyo in Picture」について

・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の5thワンマンが、2月19日に行われます。以下では、「Tokyo in Picture」というタイトルに込められた意味、そしてこのワンマンが「時代に逆行する」ライブであると予告されていることの意味、これらのことを考えて…

記号と空白――ドッツのふたつの定期公演について

・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)は基本的に毎月一回定期公演を開催している。12月は「Tokyo in Words and Letters」が開催された。そして2月には「Tokyo in 『 』」が開催される。言葉と文字あるいは手紙(まとめて以下では記号と呼ぶ)、そして空…

「女の子の東京」をつくろう

世界中の女の子が憧れる都市は、決まっている。パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京。 私はそれらの都市を、身に纏いたかった。 東京という都市の殻を、自分の身に。 そうするには、自分の身を、削って削って細く、邪魔にならないようにして、そっと都市の殻…

ドッツのコンセプト解説の解説③

今回は要約ではなく、ただ感想を書き散らす形でいきたいと思います。今回のコンセプト担当の文章も、例のごとく長かったのですが、その途中でも出てくるように、ひとまず都市というコンセプトを念頭においておけば理解しやすい部分があるのではないかと思い…

・・・・・・・・・2ndシングル「Tokyo in Cage」について

現在「アイドルと芸術」展で展示されている・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の2ndシングル「Tokyo in Cage」を鑑賞してきました。主な感想は3つ。1つ目と2つ目は短くて、3つ目は少しだけ長くなります。では1つ目から。

須藤凜々花の結婚宣言からアイドルの恋愛禁止とガチ恋を考える

少し前に、NMB48の須藤凜々花さんによるAKB48の選抜総選挙のスピーチにおいて、「結婚宣言」がなされたことがかなり話題となりました。これに対しては様々な意見が出ていましたが、普段はアイドルに興味もないが何か話題になっているということで批判めいた…

「Especiaは概念である」という命題について

周知のように、「Especiaとは概念である」という命題が存在する。Especiaが解散した今、この命題はさらにその重みを増してきていると言うことができよう。しかしながら、この命題には変更が加えられなければならない。というのも、概念とはただ存在すると言…

ESPECIAが解散を発表しました

第2章に入ってから1年と経たないうちにESPECIAの解散が発表されました。 まず始めに明かしておかなければならないのは、第2章になってから自分が1度もESPECIAの現場に行っていないということ。以下思い付くまま書きますが、あくまでライブに行かなかった奴の…

清竜人25の解散について

清竜人25が昨日(11月20日)のライブ中に解散を発表しました。今、解散を発表した時に歌っていた新曲を聴きながら、キーボードを叩いています。とてもいい曲です。個人的な感情が色々と湧き出てきています。しかし今はそれは措いておきましょう。解散の発表…

℃-uteの解散と遺産

アイドルと初めて握手したのは、意外にも℃-uteだった。友達に言われるがままにライブに行き、会場についてからライブの後に握手することを知った。℃-uteについてまだほとんどなにも知らず、矢島舞美さんしか認識できていなかった当時の私は、なぜだかよくわ…

Especiaの第2章について

Especiaの第2章がスタートして少したったので、自分なりの感想を書き留めておこうと思います。あ、もうESPECIAなのか。

フィロソフィーのダンス、あるいは哲学に向けた舞踏 (The Dance for Philosophy)

カントは、『純粋理性批判』においてアンチノミーについて論じた。これは二つの相反する命題がともに成り立つあるいは成り立たないということを示し、そうした問題そのものが理性が扱うべき事柄ではないということを示すためのものであった。

【雑記】Especiaの卒業ロスを生きるということ

アイドルは卒業する。もちろん解散もするが。 Especiaの第一章が終わった。