2017-01-01から1年間の記事一覧
世界中の女の子が憧れる都市は、決まっている。パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京。 私はそれらの都市を、身に纏いたかった。 東京という都市の殻を、自分の身に。 そうするには、自分の身を、削って削って細く、邪魔にならないようにして、そっと都市の殻…
今回は要約ではなく、ただ感想を書き散らす形でいきたいと思います。今回のコンセプト担当の文章も、例のごとく長かったのですが、その途中でも出てくるように、ひとまず都市というコンセプトを念頭においておけば理解しやすい部分があるのではないかと思い…
『観光客の哲学』の第1部はこちらからどうぞ。 第2部 家族の哲学(序論) 第5章 家族 1、なぜ家族について考えるのか ・これまであったアイデンティティ ①個人→資本主義(グローバリズム) ②共同体→国家主義(ナショナリズム) ③階級→共産主義 ⇒かつては、…
以下で示すのは、ドッツ運営が振付師のかたに送った文章「東京マヌカン 歌詞解釈とカバーコンセプトについて」についてのみの要約になります。今回のコンセプト担当の記事は、おおよそこの文章の内容に尽きます。
東浩紀『ゲンロン0――観光客の哲学』 第1部 観光客の哲学 第1章 観光 1、観光客の哲学は他者の哲学である ・リベラル知識人(あるいはその背景にある欧米の思想)は、つまるところ「他者を大事にしろ」と言ってきたが、人々は世界中で「他者とつきあうのは…
大きく分けて、二つの話が書かれてあった。まずは「アイドルの枠」問題に絡めながら、アイドルそのものについて(第2節)。そして二つ目に、アイドルと批評の関係について(第3節)。
1、はじめに この記事では、2016年9月から活動している日本の女性アイドルグループ「・・・・・・・・・」(以下、ドッツと表記)のコンセプトの思想的背景を明らかにしていく。端的に言えば、ドッツのコンセプトに大きく影響を与えていると考えられる思想…
現在「アイドルと芸術」展で展示されている・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の2ndシングル「Tokyo in Cage」を鑑賞してきました。主な感想は3つ。1つ目と2つ目は短くて、3つ目は少しだけ長くなります。では1つ目から。
タイトルが長くてすみません。今回の記事は、・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)のコンセプト担当である古村雪さんが2014年に書いた「ポストスーパーフラット・アートスクール成果展ファン投票最優秀作品『会いに行け アイドル(2035年)』作者解説」…
・・・・・・・・・(以下、ドッツ)は紛うことなき王道アイドルです。しかしそれは、いかなる意味においてのことでしょうか。 ドッツはよくへんなことをやります。コンセプト担当はインタヴューでいつも小難しいことを言ってます。しかしその一方で、特に何も…
・・・・・・・・・(以下、ドッツと表記)の初のシングルである『CD』が、昨日リリースされました。実はこの記事を書いている時点でまだ『CD』は聴けていないのですが、ツイッターのTL上に流れてきた感想を踏まえた上で、現時点での感想を残しておきます。 …
少し前に、NMB48の須藤凜々花さんによるAKB48の選抜総選挙のスピーチにおいて、「結婚宣言」がなされたことがかなり話題となりました。これに対しては様々な意見が出ていましたが、普段はアイドルに興味もないが何か話題になっているということで批判めいた…
周知のように、「Especiaとは概念である」という命題が存在する。Especiaが解散した今、この命題はさらにその重みを増してきていると言うことができよう。しかしながら、この命題には変更が加えられなければならない。というのも、概念とはただ存在すると言…
先日、批評家で、アイドルグループPIPの元総合プロデューサーの濱野智史が、ニコ生で「濱野智史の告解と懺悔」と題された放送を行った。これはPIPの解散を発表するものであると共に、その試みが失敗であったことを、プロデューサー自身が認めるというもので…
はじめに 先日、松谷創一郎『SMAPはなぜ解散したのか』を読んだ。この本を通じて、事実関係の整理をすることができたのだが、同時にその結論に対して少し物足りなさも感じた。その結論とは、人情のぶつかり合い、というものだった。つまり、SMAPのマネージャ…
第2章に入ってから1年と経たないうちにESPECIAの解散が発表されました。 まず始めに明かしておかなければならないのは、第2章になってから自分が1度もESPECIAの現場に行っていないということ。以下思い付くまま書きますが、あくまでライブに行かなかった奴の…
このブログを始めてからもう少しで一年が経とうとしていますが、最初のブログのタイトルは「アイドル批評とは何か」でした。新年だから、というわけではないのですが、このあたりで改めてなぜアイドル批評が必要だと考えるのかを書いておきます。ここでは、…